●カリカセラピのメーカー(株)済度さんの「カリカニュース」より抜粋しています。
■5月9日 カリカの正しい食べ方とその理由 6オーバーワークに注意カリカの安全性は、公的な機関の分析試験及び大学等の研究結果において毒性が無く安全であることが確認されています(証明書等はホームページに掲載しています)。また、老若男女、乳児から妊婦さんに至るまで長年に亘りご利用頂いていますが、現在まで、副作用などの報告は皆無です。
私自身も25年継続して愛用していますが、以来、歯医者さんと耳掃除で耳の中を綿棒で傷つけた時に耳鼻咽喉科に行った時以外は、お医者さんには縁がありませんでした。ただ、長年の私自身の経験とカウンセリングで分かったことですが、カリカには欠点が一つだけあります。それが、オーバーワークです。
カリカを食べていると無理が利いてしまいます。特に、お仕事を頑張ってしまう人は、その傾向があります。また、まだ完全に本来の自分の力が戻っていないのに、気分が良いからと動き過ぎてしまう方もいらっしゃいます。健康な状態を取り戻し、維持するためには、日中の活動にエネルギーを全て使わず、自分の体力に余力を残しておくことが元気のポイントです。
健康な心身を保つためには、休息と活動のバランスが大事です。さまざまなストレスが多い昨今です。頑張り過ぎる方や体力温存が必要な時は、オーバーワークにご注意頂き、カリカを上手にご活用ください。
カリカセラピの論文紹介 株式会社 済度 常務取締役 今尾 克己
前回に続き「マウスにおけるスコポラミン誘導健忘症に対するカリカセラピによる改善効果」(Research Communications inPharmacology
and Toxicology)の論文から、行動薬理学の面から検証したカリカセラピの健忘症に対する改善効果について紹介します。
今回は、カリカセラピの短期記憶障害に対する改善効果を解説します。前回でも解説しましたが、記憶障害には短期記憶障害と長期記憶障害の2種類があります。短期記憶障害とは、新しい事柄が覚えられないことで、日常生活の中の寸前の出来事が思い出せず繰り返し尋ねたり、置忘れが多くなりいつも探し物をするなど、また、今日が何月何日かも覚えられなくなります。
私達は、カリカセラピの短期記憶障害の改善効果を、自発的交代行動試験(Y迷路試験)を用いて検討しました。自発的交代行動とは、マウスがY迷路内を探索する際に直前に入ったアームとは異なったアームに入ろうとする習性に基づく行動であり、正常なマウスではa→b→cという行動(交代行動率)を示す確率が高いのですが、健忘症になったマウスはaからスタートしてaに戻るという行動に出やすくなり交代行動率が低くなります。この交代行動率が低くなると短期記憶が障害されていることを示します。
実験では、コリン作動性神経機能を低下させる試薬スコポラミンを投与した健忘症モデルマウスを用いました。実験の結果、正常なマウスの交代行動率が約62%だったのに対して、正常マウスにカリカセラピを飲ませたところ交代行動率が70%以上になり短期記憶能力が向上しました。また、スコポラミンを投与した健忘症モデルマウス
の交代行動率は、50%未満だったのに対して、予め1ヶ月間カリカセラピを飲ませた健忘症モデルマウスでは、交代行動率は約60%に上がり、正常マウスと同じレベルまで短期記憶障害が改善されました。
この結果から、カリカセラピはコリン神経系の機能低下による健忘症の短期記憶障害を改善し、また、正常な場合でもより短期記憶能力を向上させることが示唆されました。
次回は、長期記憶障害に対するカリカセラピの効果を解説いたします。
■5月2日 カリカの正しい食べ方とその理由 5他の健康食品との併用の注意点
カリカと他の健康食品との組み合わせについてご質問を頂くことがありますが、他の健康食品の成分や有効性、安全性などについて正確な内容を確認することができませんので、カリカを利用される場合は出来るだけ、まずはカリカ単品でご利用頂くことをお勧めしています。
これは、他の健康食品を否定している訳ではなく、他のものと併用したデータの蓄積が無い為、正確な情報をお伝えすることができないからです。どんなに良いものであっても、相性というものがあります。本当に相性が良いのかどうかは長い時間をかけてデータを蓄積し、判断する必要があります。
最近では、日々の食事に使う材料でも産地や農薬の有無、加工方法などに対する意識が高くなっていますが、健康食品も同じくらいに注意が必要です。
健康食品によっては、ある特定の成分だけを抽出したり、濃縮したものは、摂取量に気をつけなければなりません。今、健康食品で問題になっているのは、単一成分の過剰摂取の副作用や安全性の未確認製品が意外に多いことです。
原料は何なのか、どのように加工されているのか、製品の中には何が含まれているのか、それらの産地や品質は大丈夫か、そして、その完成された製品の安全性や有効性は検証されているのかなどなど、非常に大切なことです。
有効性の検証は、大学などの研究機関に依頼するためお金や時間がかかりますが、安全性については、公的な機関で簡単に調べることができますので、メーカー様にご確認してみてはいかがでしょうか。
品質をご確認頂いた上で、他の健康食品と併用を望まれる場合は、それぞれの製品の特徴を活かすために、ますは、他の製品だけをしばらくお試し頂き、今度は、カリカだけを試す。そして、両方併用して試してみる。その反応を身体に聞いてみてください。心身がすっきりと軽快感で応えてくれると思います。
また、優れた健康食品は、単品で良い作用を持っていると言われていますので、経済的にも時間的にもムダのないようご利用ください。
■4月25日 カリカの正しい食べ方とその理由 4水分摂取カリカの働きを高めるために、日中のこまめな水分摂取をお勧めしています。カリカの食べ方は、面倒でも難しくもないことはお分かり頂いていると思いますが、大切なポイントの一つが水分摂取です。
20数年前の発売当初より、カウンセリングで気になっていたことが、水分をあまり摂っていない人に体調の不調を感じている人が多いということでした。また、その方達は、カリカを食べて頂いても有用性が分かり難い方もいらっしゃいました。
そこで、その人達に積極的にお水を飲むように勧めたところ、翌日には、体が軽くなった等の報告が増え、ご満足いただけるようになりました。
ポイントは、ご自分の身体に必要とする量の「良い水」(不自然ではない水)をこまめに飲むことです。その際、冷たい水は、胃などの働きを悪くして体調を壊す原因にもなりますから、冷やし過ぎないように。その他の飲料として、お茶は、カテキンなどの有効成分があり健康には良いと思いますが、利尿作用もありますから適量を楽しむのが良いようです。また、ジュースなどは糖分が多いのでほどほどに。お酒やビールは、必要な水分と分けてください。
なお、水分制限のある方は、適量を体調に合わせてお飲み頂くのが良いと思います。
※大人の体の約60%は水分でできています。栄養分の運搬や老廃物の排泄、体温調整などの大切な働きをしています。
普通の生活の中では、尿や汗、排泄などで約2リットルの水分が失われるといわれています。その補給として、毎日の食事に含まれる水分などで約1リットル、残りの1リットルくらいを水などで摂取する必要があります。また、運動や暑い夏に大量の汗をかいた時は、その分の水分を補給することが大切です。
■4月18日 カリカの正しい食べ方とその理由 【食べる適量】
カリカは、1包が3gですが、その理由は、体重50㎏の人の水分量約60%に換算すると10000分の1から導きだした数字であり、実践したデータに基づいたものです。
25年前の製品は、現在のようにスティックに分包されておらず、プラスチックボトルに入れたものを小さなスプーンで測って食べていました。スプーン2杯で約3gです。数年後、携帯に便利であり、衛生面、異物混入を防ぐために、3gのスティックタイプに切り替えていきました。
お客様の中には、2包食べるので5g入りのもの欲しいとのご要望もありましたが、3gは、口の中に入れる量としてもちょうど良く、量の加減もこれまでの蓄積された実例を参考にする際に都合が良いこともあり、3gを定量としています。(現在のカリカは、3.3gになっています。*1)
適量の目安として体重30㎏以上の方は、就寝前に1袋(3g)を食べて頂き、朝の目覚め、太陽の変化を確認していただきます。通常、1~3日くらいに身体が返事をしてくれます。もし、返事が鈍いようでしたら、1~2包増量して様子を見て頂き体調の変化をチェックします。良い返事がある場合が、その時のその方の適量です。
30㎏未満の場合は、約1/3~1/2袋位を目安にして、必要に応じて増量してください。
また、カリカの研究の中でオヒドロキシラジカルを濃度依存的に消去することが分かっています。その他の実験においても量と結果が比例しています。この事からも、体が必要と感じられる時は、多めにお召し上がり下さい。適量が分かりにくい場合は、お客様相談窓口にご連絡ください。
その他、カリカを植物などに与える場合は、10000倍位に水で薄めたものが効果的です。
*1カリカは、ご家族でご愛用頂いたり、体調によっては、3g以上必要とされる方も多くいらっしゃいますので、少しでもお役立て頂きやすいようにと、昨年より0.3gの増量をしています。なお、表記は3gのままです。
*2ヒドロキシラジカルは、活性酸素・フリーラジカルの中でも最も反応性が高く、細胞のDNAを傷つけるなど、病気を引き起こす原因になります。活性酸素・フリーラジカルは、ストレス、大気汚染物質、農薬、電磁波、紫外線、放射線などによって過剰に産生されやすくなります。
カリカセラピの論文紹介
「マウスにおけるスコポラミン誘導健忘症に対するカリカセラピによる改善効果」の論文から、3回に分け行動薬理学の面から検証したカリカセラピの健忘症に対する改善効果について紹介します。
現在、65歳以上の人口は、総人口の22.1%を占めており、約5人に1人が高齢者という時代に突入しました。厚生労働白書(平成19年版)によれば、認知症を持つ高齢者数は、現在では200万人とされていますが、2015年には250万人、2025年には323万人になると推計されています。高齢の認知症者が増える一方で、若い人の割合が減るため、認知症患者を介護し支える人も不足してきます。そのため、今後、認知症の予防がますます重要となってきます。
認知症の代表的な症状は記憶障害です。記憶障害には、①短期記憶障害②短期記憶障害の2種類があります。短期記憶障害とは、新しい事柄が覚えられないことで、日常生活の中の寸前の出来事が思い出せず繰り返し尋ねたり、置忘れが多くなりいつも探し物をするなど、また、今日が何月何日かも覚えられなくなります。一方、長期記憶障害とは、以前に記憶した経験や体験が思い出せないことで、自分の過去の経験・職歴などがこたえられなくなったり、自分の子供や親しい友人の消息なども答えられなくなります。
アルツハイマー型老年痴呆の記憶障害では、コリン作動性神経(アセチルコリンを神経伝達物質とする神経)の機能低下と深くかかわっていることが知られています。健忘症の研究は、解剖学的、生理学的、神経薬理的手法で盛んに行われていますが、記憶(形成・保持・再生)の最終的な評価は動物個体での行動変化によってのみ確認されます。
そこで我々は、短期記憶については自発的交代行動試験(Y迷路試験)で、長期記憶については受動的回避学習試験(ステップダウン試験)を用いてコリン神経系の機能低下による健忘症に対するカリカセラピによる改善効果を行動薬理学的に検討しました。
■4月11日安心・安全・・・
先日、カリカのお引取先の社長様からお電話があり、「安心・安全が一番大切であることを改めて実感しています。カリカのことを変わらずに今までずっ~と言われてきたことが、このことなのだと気付きました。」と仰って頂きました。他にもその様な表現をして頂いている方が沢山いらっしゃいました。生活に必要なものほど、安心・安全が絶対の条件です。
万全を期す努力をし続けることが何よりも大切なことだと思います。また、健康は何よりも一番大切であり、重要なことです。
3月28日のブログに書かせて頂きましたが、東北の震災で非難生活をおくられているご家族にカリカが届き、体調を壊していた1歳半のお孫さんがとても元気になられたとのお礼のお電話を頂きました。本当に嬉しく思います。
済度の役割として、どの様な時にもカリカをお役立て頂けるよう、より一層努めてまいります。
カリカセラピの論文紹介 株式会社 済度 常務取締役今尾 克己
今回は、「ラット鉄塩誘導てんかん焦点組織のDNA損傷及び脳組織傷害に対するパパイア発酵食品の抑制効果について」(脳科学)の論文から、画像として確認された生体内でのカリカセラピのフリーラジカル消去作用について解説します。
これまで、フリーラジカルの消去作用を研究した食品やサプリメントは数多くありますが、そのほとんどは試験管内での実験です。現在、レントゲンやMRIなどによる疾患の画像による診断法が確立されていますが、生体内で発生するフリーラジカルも、画像として捉えることで、フリーラジカルの発生原因および発生位置を突き止め、広く医療や生物科学に応用することが期待されています。
今回、私たちはESR(電子スピン共鳴)画像化法により、生きたラットの脳内におけるカリカセラピのフリーラジカル消去作用を画像として確認しました。下の画像は、生きたラットの頭部を映し出したもので、緑色の円の枠内の白い部分がラットの脳にあたります。正常ラットでは、脳内にフリーラジカルは発生していませんが、フリーラジカルを発生させる為に鉄塩(FeCL3)を脳内に注入したラットでは、フェントン反応により脳内にフリーラジカルが発生している影が確認できます。
(赤丸内)。しかし、カリカセラピを1ヶ月間食べさせたラットでは、鉄塩を脳内に注入してもフリーラジカルの影はありませんでした。この結果から、カリカセラピは試験管内の実験だけでなく、生体での実験においてもフリーラジカルを消去していることが確認されました。
■3月22日 放射線とカリカ・・・(カリカニュース37号)
最近、今回の原発事故での放射能汚染に対するご質問が増えています。
放射線障害とは・・・
人体が放射線にさらされることを放射線被爆といい、健康に悪影響がある場合を放射線障害といいます。
放射線は、その電離・励起能力によって生体細胞内のDNAを損傷させる。軽度のDNA損傷は修復されるが、修復が不可能である場合にはDNAが損傷したまま分裂するか、もしくは細胞死を起こす。これらの影響が蓄積・拡大して身体機能を低下させるようになったものが放射線障害である。
被爆によるDNA損傷が発生し、それが修復されることなく固定された場合、細胞の活動が異常化し、ガンや白血病を引き起こす場合がある。これは自然放射線レベルの少量の被爆でも発生する可能性がある。
また、多量の放射線に被曝し、特定の器官において多数の細胞が死滅した場合には、その器官の機能が損なわれ、生物体に身体障害を引き起こす。(資料:Wikipedia)
放射線は、皮膚の表面だけでなく、生体の深部まで届きます。この特性を生かして、ガンの治療にも利用されています。
ガン細胞に放射線を当てると細胞内でヒドロキシルラジカルなどの活性酸素が生成されます。これらの活性酸素・フリーラジカルが、ガン細胞に障害を与えると考えられています。
カリカの放射線防護効果については、実験での統計的なデータがまだそろっていませんので、なんとも言えませんが、当社のホームページやブログでも紹介させて頂いているとおり、「活性酸素・フリーラジカルによるDNA損傷に対する効果」など、これまでの研究の数多くの有効性が示され、安全性も確認されています。カリカを食べて頂くことによって、健康管理のサポートができると思います。様々な場面でお役立て頂ければ幸いです。
■3月14日 カリカの特徴「野生のパパイア」&気づいた事・・・(カリカニュース37号)
カリカセラピの原料は、フィリピン国内の自然豊かな山の中に自生している「野生のパパイア」です。野生のパパイアと栽培のパパイアの違いは明らかで、カリカセラピの効果を大きく左右します。
2010年11月のブログでも野生植物について書きましたが、野生植物は、移り行く自然環境に適応し、また順応するために、生育の促進や抑制の操作を自分の力で成し遂げる能力を持っています。自然の中で、土から供給される水と養分を吸収し、光や温度を敏感に受けとめ、何時芽を出して、どの時期に花を咲かせ、また、実をつけ、無事に子孫を残せるか、という全生活環に亘る全ての制御を、自分の力で成し遂げているのが野生植物なのです。また、自然沙汰して生き残った
野生植物は病害虫に対する抵抗性も強いのです。一方、栽培植物とは、人間の目的に沿って作り変えられたもので、人間の手を離れては生育できず、子孫も残せません。そして、同じ土地に何年か続けて栽培すると、次第に生育が悪くなり、連作障害で生育不能になります。これは、土に棲む微生物の種類が片寄って増え、病気を発生させるからです。また、化学肥料を多く用いることで土が劣悪化し、病害虫の発生を多くする原因でもあります。(参考資料「世界文化生物大図鑑」)栽培されたパパイアとカリカの原料となる野生のパパイアの違いは、見ただけでも歴然と分かります。また、カリカの原料となる未熟果のパパイアを半分に切って見ると、白い種がぎっしりと詰まっています。種は子孫を残す命そのものです。カリカは、皮も果肉も種も丸ごと使います。これが、カリカパワーの源です。
これらの写真を見て改めて気付いたのですが、現代の私たちの生活環境、食生活にも言えるのではないでしょうか。インスタントの食品や抽出精製した栄養剤などに頼った栄養補給・・・、栽培植物を連想してしまいます。
確かに、カリカのカウンセリングをさせて頂く中で、食生活が健康に大きく影響していると思われることが多々あります。人間は、逞しい生命力・自然治癒力を持っています。早く、気づかなければならないと思います。人工的であればあるほど弱体化していく事を。
■ 2月28 日 花粉症と大気汚染と活性酸素(カリカニュース36号)
“有害な光化学スモッグが、花粉症を悪化させていた”、としてその仕組みを解明した研究論文が発表されました。
「大気中のオゾンと車や工場の排ガスに含まれる微粒子が反応して有害性を高めていることは知られていたが、今回の研究でオゾンからできた活性酸素が、様々な微粒子と反応していることを見つけた。オゾンを花粉と反応させる実験でも、花粉の表面で活性酸素が出来た。さらに活性酸素は、光化学スモッグの一因とされる大気汚染物質の二酸化窒素を花粉のタンパク質と結び付け、通常よりも2~3倍アレルギーを起こしやすい状態にした。」(日経新聞 2011.2.21)
環境の問題は、ますます深刻になってきています。2月の初旬、福岡は濃い霧がかかったような日が続きました。後日、その霞は大気汚染物質の可能性が高いと報道されていました。
大気汚染物質と活性酸素・フリーラジカルとの関連は以前から指摘されています。自動車の排気ガスや工場などの化石燃料の燃焼によって発生するガスなどは、窒素化合物や硫黄化合物として大気中に拡散し、酸素や浮遊塵の金属とともに活性酸素・フリーラジカルと反応し、酸性雨の原因になり、その結果として活性酸素・フリーラジカルであるヒドロキシラジカルを生成することが分かっています。
また、酸性雨の水蒸気に紫外線があたるとヒドロキシラジカルができます。排気ガスなどから発生した二酸化窒素は、そのほとんどがヒドロキシラジカルと反応し、硝酸に変わります。窒素化合物は、炭化水素と一緒に排出されるため、光の刺激に反応し、光化学スモッグの原因になり、粘膜への刺激や呼吸器などに影響を与えます。
私たち(済度)の体内で生成する活性酸素・フリーラジカルは、酸素を利用しエネルギーを産生した際の副産物としてつくられ、生体の恒常性を保つ働きをしています。また、体内に入り込んだ微生物などを排除する機能も持っています。その一方で、色々な原因で過剰に生成された活性酸素・フリーラジカルは、生体に障害を与え、様々な疾病を引き起こします。その活性酸素・フリーラジカルの中でもっとも反応性が高いのがヒドロキシラジカルです。
カリカの研究では、ヒドロキシラジカルを消去することなどが分かっています。ご家族の健康を守るためにカリカをお役立ていただければ幸いです。
カリカセラピの論文紹介
前回に続き「ラット鉄塩誘導てんかん焦点組織のDNA損傷及び脳組織傷害に対するパパイア発酵食品の抑制効果について」(脳科学)の論文から、カリカセラピのDNA(遺伝子)損傷にたいする効果について解説します。
DNA損傷の指標となるのは 8-OHdGの生成量から、カリカセラピのDNA損傷の抑制効果を調べました。 8-OHdGとは、DNAの構成成分であるドキシグアノシン(dG)がフリーラジカルによって酸化損傷を受けて生成される物質です。
カリカセラピは、鉄塩誘導焦点てんかんモデルラットの脳内に鉄塩を注入するとフリーラジカルが発生し、脳内のDNAは損傷されます( 8-OHdGの増加)。しかし、カリカセラピを1か月間たべさせたラットでは、鉄塩を脳内に注入しても脳内のDNA損傷は正常ラットと同レベルまで低下していました( 8-OHdGの増加を抑制した)。この結果から、カリカセラピは酸化ストレスによる脳内のDNA損傷を防ぎ、様々な脳疾患に対しての有効性が示唆されました。
また、 8-OHdGは、代謝されず血液を経て尿中に排泄されますが、尿中 8-OHdG排泄量の増加が確認されている疾患としては、糖尿病、肺がん、アトピー性皮膚炎、尿細管間質性腎炎、慢性肝疾患などがあります。カリカセラピは、これらの生活習慣病の発症・進展等に対しても抑制効果が期待されます。